新しい公共と集合知

2010年3月30日火曜日


今日「日英社会起業家シンポジウム」に参加した。慶応大学の金子郁容先生がスピーチした際に、内閣府で議論されているという「新しい公共」円卓会議というのがあるのを知った。同じくパネルディスカッションに参加していた慶応大学/ETIC井出英之さんもそのメンバーの一人。議事録中、彼が「スケールアウト」について語っている。(実は、この言葉も今日初めて知った。教えてくれたのは井上さん奥さんの有紀さん。彼女もSFC研究所上席所員。)その意味は、サーバを増強する際に一つのサーバの性能をスケールアップして対応するのではなく、並列分散処理(スケールアウト)することをNPOの活動に例えたもので、一拠点の活動に集中拡大することに専念するのでなく、特定のプログラムや問題解決の処方を他の活動家に「渡して」いくことを意味する。私が思うに、こういった事例は比喩に留まらず、実際にウェブ上で課題解決の処方を追加していったり、議論するといったことも可能だと思う。是非「新しい公共」円卓会議にもITの観点から参加するメンバーも加えて頂きたいものだ。



「新しい公共」円卓会議

http://www5.cao.go.jp/entaku/

1 コメント:

  1. ああ、これは実にうなずけますね…。
    こんな興味深いシンポジウムに参加されていたとは、羨ましいです :)

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