集合知と社会貢献

2010年3月27日土曜日


最近とみに社会貢献について考えている。とは言っても急にエコロジーや政治に目覚めた訳ではない。私が関心を持っているのは社会のアーキテクチャーの再構築である。それもさまざまな分野での集合知の活用だ。例えば、先日京都大学主催のカルチュアル・コンピューティング・シンポジウムで国会図書館館長の長尾真さんとお話しする機会があったが、彼が悔しそうに言うには日本の国会図書館の書籍の収蔵量は世界で5、6番目らしく、1位の米国に大きく引き離されているとのこと。それはデジタル化についてもである。そこで私が提案したのは国税と手作業に頼る収蔵書籍のスキャニングを団塊の世代などコンピュータのリテラシーのある人たちにボランタリーにさせることで相続税などを軽減するなどの仕組みが実現出来ないかというものである。さすが若者に人気のある長尾さん、それは面白いとうなずいてくれた。その他にも知識欲求の高い集合知をつくってインセンティブのないボランティアコミュニティなども考えられるだろう。しかし、こういった提案は1企業で実現する訳はないので社会貢献活動として提案出来ないかという訳だ。という訳で今、広範な社会貢献が可能なソーシャルベンチャーの設立について真剣に考えている。

国会図書館
長尾真

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